コラム

クラウド活用は高速な無線LANで

画像や動画などのデータ利用が増加する中、データ保存にクラウドサービスの普及が進んでいます。 PCに保存すると、クラウドのサーバーにも保存できるストレージサービスは、特に利用者が増えています。 例えば、Microsoftが提供するOneDriveは、Windows 8以降はOSに統合されているので、ユーザーが意識しなくても手軽に使えるようになっています。 そして、扱うデータのファイルサイズが大きくなれば、より高速なデータ転送速度が求められます。 ここではクラウドサービスの最新トレンドと、これらを快適に利用するための条件について紹介します。


利用機会の多いストレージサービス

ビジネスでクラウドサービスを活用されるケースが増えています。 総務省の調べでは、クラウドサービスを利用している企業は38.7%と年々増える傾向にあるそうです。 中でも、ファイルの保管やデータ共有ができるストレージサービスは、46.3%と多くのユーザーが利用しているという調査結果が出ています(平成26年通信利用動向調査)。 その代表的なストレージサービスがOneDriveやDropBox、Googleドライブなどです。

これらのサービスを利用すると、PCで保存したデータをクラウド上にも保存できるので、自宅や出張先で作業を行うのも容易になります。 最近では、スマートフォンやタブレットなどをビジネスで活用するシーンが増えていますが、WordやExcelなどのデータも、PCを使わず、これらのデバイスで十分に確認することができます。 アプリを利用すれば、クラウドに保存したデータに簡単にアクセスできます。

さらに企画書やプレゼンテーション資料などでも、写真や動画を使うことが増え、ファイルサイズが大きくなる傾向にあります。 そのため、データをやりとりするのにメールでは時間がかかってしまいます。 こんな時にもクラウドのストレージサービスにアップロードしたデータを共有することで、簡単にやりとりを行えます。

主要なクラウドのストレージサービス (2016年5月当社調べ)

サービス名 無料プラン容量 ファイル同期 特徴
OneDrive 5GB Microsoftによるクラウドサービス
Windowsに統合されているのが特長
DropBox 2GB クラウドのファイル保存で注目を集めたサービス
ユーザーは1億人を超える
Googleドライブ 15GB ストレージだけでなくGmailやGoogle+などのデータと
合算して15GBまで利用できる
iCloud 5GB Macに標準で搭載されるストレージ
Windowsからでも利用できる
AmazonCloud
Drive
5GB 不可 データを自動では同期しないシンプルな
ファイルストレージサービス

ダウンロード速度に大きな違いが出る

クラウドのストレージサービスは、主にPC内のフォルダに保存したファイルが、クラウド上のサーバーに転送されたり、サーバーのデータがPCにダウンロードされたりする仕組みになっています。 そのため大きなサイズのデータを保存すれば、データ転送にも時間がかかります。

特に、データ転送にサイズの大きな写真や動画を扱うようになると、無線LANの場合は使用している規格によってデータ転送速度が大きく異なってきます。 また、実際のデータ転送値は、環境によって大きく変わります。 インターネットに接続する光ファイバーなどのネットワークもベストエフォートであって、理論値が保証されているわけではありません。

そこでインターネットのデータ転送速度計測サービスを使って実測値を計測したのが下記の表です。 11nと11acではアップロードの速度はあまり変わりませんが、ダウンロードは大きく異なっています。 計測したのはノートPCで、11acクライアントは最大値でも433Mbpsの性能ですが、それでも約2倍の速度差がありました。

例えば、1GBの動画ファイルをダウンロードする時、11nで4分強かかるのに対し、11acなら2分強ですみます。 動画や大量の写真など、大きなファイルを扱うなら、やはり11acが優れており、少しでも高速な規格を利用した方が快適なことがわかります。 特に、動画や大量の写真など、大きなファイルを扱うならやはり11acの方が優れていて、仕事の効率も向上させることができます。 今後ますますリッチコンテンツを扱うことが増える中、少しでも高速な規格を検討してみてはいかがでしょうか。